株式会社ラクエドラゴン

2023/6/13 毎日新聞(滋賀版)

農林水産省によると、2021年度の競走馬の登録抹消数は10,249頭。その後受け入れ先がなく命を絶たれてしまうことも多く、今、その処遇の改善が世界的な課題となっています。3~4歳で現役のピークを迎えた後、約20年はセカンドライフを送れるはずの競走馬。まだできることはたくさんある、能力や適性に合わせてサポートしたいとの思いに駆られた岩谷一裕さんは昨年、伊香立の自然の中に株式会社ラクエドラゴンを創設しました。

栗東トレーニングセンターの厩務員だった父が引く馬に、10歳で初めてまたがった経験をきっかけに乗馬を始めた岩谷社長は、オリンピックの総合馬術競技に3度出場したトップアスリート。監督としても日本代表を率いました。55歳を過ぎ、「馬に育ててもらい助けてもらった。馬がいたから今の自分がある」と、自身のセカンドキャリアに馬への恩返しを重ね、引退競争馬を競技馬や乗用馬に再調教する事業と、外厩(トレーニングセンター施設以外の調教施設)として現役競走馬の育成事業を始めました。近畿最大級の約3万㎡の敷地には、競走馬厩舎、乗馬厩舎、運動場4面のほか、競技用アリーナや全天候型のインドアアリーナを備えています。馬だけでなく、初心者から競走馬の騎手や競技選手を目指す会員、スタッフまで指導し、クラブハウスには厳選した食材を使用したカフェやフィットネススタジオ、サウナなどのサービスも完備しました。

近畿最大級の約3万㎡の敷地には、競走馬厩舎、乗馬厩舎、運動場4面のほか、競技用アリーナや全天候型のインドアアリーナを備えています。馬だけでなく、初心者から競走馬の騎手や競技選手を目指す会員、スタッフまで指導し、クラブハウスには厳選した食材を使用したカフェやフィットネススタジオ、サウナなどのサービスも完備しました。

現在、馬は約80頭、会員は約200名で県外の方も多いとのこと。琵琶湖や比叡山を望む開放的な環境で、馬も人も充実した活動ができる施設です。また、大津市のプロジェクトにも関わり、地域交流や人の誘致、活性化につながればと考えています。

「馬は美しい。優しく繊細かつ闘争心がある。調教は難しいがやりがいがあるのが魅力。馬に乗れるのは究極の癒し」と、馬を知り尽くし、いとおしむ岩谷社長は目を細めて語ります。馬の背にまたがると目線の高さは2mを超え、揺られながら動きを合わせお互いの気持ちを分かり合える心地よさ、肌に感じる温かさ、足に伝わる馬の鼓動は情操教育によく、体幹を鍛え全身の筋肉を使う有酸素運動として、乗馬は幅広い層が親しめるスポーツといえます。

将来は、G1レースで勝てる競走馬を輩出したい。引退馬には馬術競技で再び活躍してほしい。世界で活躍する選手を育てたい。まずは2年後に滋賀で開催される国民スポーツ大会に、インストラクターやジュニア会員からの出場を目指します。さらに今秋、競技用アリーナで初の競技会を開催する予定で、全国から優秀な馬や選手が集い戦うことを楽しみにしています。馬には人を元気にする不思議な力があります。その可能性を引き出し活躍の場を創造するラクエドラゴンは、滋賀の新たな魅力として大きなパワーを与えてくれそうです。

企業概要

株式会社ラクエドラゴン

(大津市伊香立下在地町馬ノ瀬2008)

https://lac-dragon.com/

乗馬クラブ、育成牧場。

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(公財)滋賀県産業支援プラザ 
情報企画課

TEL
077-511-1411

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