【毎日新聞】「株式会社おおたき里づくり研究所」を紹介する記事が掲載されました
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花まる97 おおたき里づくり研究所(多賀町)
2026/6/12 毎日新聞
世界的な品質基準で製品を評価するモンドセレクションのスピリッツ&リキュール部門で、今年4月、金賞を受賞した「里和浸酒SATONOWA®№3クロモジ&赤シソ」。里山の魅力を丁寧に引き出し、クロモジの森の香りとまろやかな甘み、赤シソの爽やかな風味がバランスよく調和した、なめらかな余韻が広がるオリジナルのハーブリキュールです。
この商品を生み出したのは、鈴鹿山系の美林や芹川、犬上川の清流が広がる自然豊かな多賀町で、元気づくりに貢献したいと、おおたき里づくり研究所を立ち上げた岩下晃士社長。2022年に地域おこし協力隊として訪れた大滝地域の“人の温かさ”に魅かれ、NPO法人おおたき里づくりネットワークで人口減少などの課題解決に取り組む中、目に留めたのがかつて地域のシンボルだった酒蔵跡でした。人々の暮らしや地域経済を支えてきたその存在感に、次世代の新たな拠点としての再生を直感したのです。25年6月、NPO法人から酒造業をスピンアウトし、“里のように和をもって素材と素材を生かしあう”薬草酒「SATONOWA」シリーズを展開し続けています。
ファーストバッチ(初醸造)は、昔から多賀町で大切に育てられてきた環境に配慮して栽培されたビーツや自家栽培のローゼルなどを、県内酒造メーカーの粕取焼酎に漬け込み、スパイスとハーブを際立たせた「ビーツビター」。セカンドバッチ「ビーツマイルド」は、同じく多賀町産のゆずで華やかさを加え、大阪インターナショナルギフトショーでグランプリを受賞しました。そして新作のサードバッチ「クロモジ&赤シソ」は、これらをベースに地元のクロモジと一般社団法人比良里山クラブ(大津市)で栽培された赤シソをブレンド。課題を共有する県内他地域とも連携し、少量多品種の滋賀ブランドを拡充しています。
彦根市の地域密着型スーパーや草津市のファーマーズマーケット、東京・代官山のマルシェ、展示会、イベント、クラウドファンディング、彦根市のバーでオリジナルカクテルを提供するなど、果敢な広報戦略や販路開拓に若いフロンティアスピリットが光ります。
嗜好の多様性や健康志向を追い風に、独創的かつ体に優しいクラフトリキュールは、近年日本でも人気を高めています。地域素材にこだわる同社には競合がないのが強み。大滝の恵みというプロローグにはじまり、酒蔵のリユース、獣害対策を兼ねた耕作放棄地でのハーブ栽培、規格外の地場野菜の活用、酒粕のアップサイクル、地域連携など、多様にストーリーを広げ、未利用資源の価値向上と新ビジネスや雇用創出の可能性を秘めた、今後の展開に目が離せません。
地元自治体や滋賀県立大学の学生によるバックアップなど、共感の輪や交流が広がり、旧酒蔵は講演会場などの人や情報が集まる地域の拠りどころとしても活用しています。実績を重ね知名度を上げるうちに、日本酒にしか馴染みのなかった地域住民からの応援も増えました。当産業支援プラザは「成長重視伴走支援事業」などで支援を続けています。
今後、まずは酒類製造免許を取得し、本格的に原酒の製造体制を整えて、年間6,000ℓの生産と5年後に売上1億円を目指します。ホテルの要望を受けてペアリング用のジュースやシロップなどにも挑戦し、面白い仲間をさらに増やして「近江のクラフトリキュールの拠点にしたい」。岩下社長は温和な人柄の後ろに九州男児の一途な強さをのぞかせます。地域を丸ごと味わえる「SATONOWA」が、ここにしかない暮らし、文化、伝統、歴史、風土、住民の思いなど里山の優しさをつなぎ、愛酒家はもとより世界中の人々を酔わせるでしょう。
企業概要
株式会社おおたき里づくり研究所
犬上郡多賀町富之尾1656
地域資源を活用した事業、酒類製造、地域拠点再生。
電話:080-1295-4952
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お問い合わせ先
(公財)滋賀県産業支援プラザ
企画・DX推進課
- TEL
- 077-511-1411




