【毎日新聞】「アロマコンディショニングスペースアラム」を紹介する記事が掲載されました

近年スポーツ界を中心に、最高の能力を発揮できるように精神・肉体・健康面から状態を整える「コンディショニング」が注目されています。植物から抽出した精油をブレンドしたマッサージ用オイルによるコンディショニングで、五輪代表や女子プロサッカー選手をはじめ、県内の多くの学生アスリートを陰から支えているのが、アロマコンディショニングスペースアラムです。

今年の選抜高校野球近畿大会で甲子園初出場を果たした滋賀短大付の選手たちを、継続してケアしたのもアラム代表のアスリートアロマトレーナー、小林知子さんです。解剖学や生理学など身体に関する知識を基に、オイルマッサージや筋膜リリース、リンパドレナージなどの技術と芳香で心身を癒し、自然治癒力を高めて回復を促すアロマコンディショニングを活用しています。

小林さんの施術はピンポイントでなく、得意のコミュニケーションで不調の真の原因を探り、“体の痛み”の深層に潜む“心の痛み”をも同時にほぐし、自発的な成長や目標達成をサポートするコーチング力が強み。試合前に寝付けず小林さんだけに弱音を吐く選手や、レギュラー争いや周囲からの期待などのストレスと戦い続ける選手に寄り添い、緊張を緩める。さりげなく行き届いたケアが彼らのモチベーションを高めたに違いありません。

起業のきっかけは、野球をする中学生の息子がけがで悔しい思いをしていた姿にありました。17年前から学んでいたアロマがアスリートにも役立つと知り、アスリートアロマコンディショニング協会の資格を取得。息子の友達にも施術すると喜ばれて口コミで広がり、2023年秋に開業。痛みを抱えても口に出せずぎりぎりまで我慢したり、休むと遅れをとるからと無理に練習を続けてしまうなど、とりわけ子どもには大事に至る前の予防と早めのケアが重要と言います。

免疫力を高め、自律神経や内臓器官、ホルモンバランスを整え、メンタルのケアもできる植物由来の精油は、治療時の痛みに弱い、心身両面のケアが必要、体全体がこわばっているなど他の施術では難しい場合にも有効。ヨーロッパでは積極的に取り入れられ、日本でもトップアスリートによる利用が増えています。「特に学校の部活動で、チームにケアトレーナーが所属しているのが理想。力を出し切れずに悲しむ生徒や学生を減らしたい」と小林さんは強調します。

現在、滋賀大学教育学部の委託により、ゲスト講師としてアロマコンディショニングの効能や必要性を学生に伝えています。またボランティアとして、びわ湖マラソンで3年連続してランナーを、ビワイチのエイドステーションではサイクリストをケアし、魅力を広める活動もしています。

「日本のスポーツ界をアロマコンディショニングで下支えする」ことが小林さんの夢。スポーツのみならず、介護現場で認知症の改善に、また医療現場で産前産後のケアなどにも使われ始めているそうです。「選手の活躍を追いかけるのが楽しい」と笑顔で積み重ねた実績とメソッドが、より多くのパフォーマンスの原動力になるよう、謙虚で誠実な小さな営みを大きな希望につなぐべく支援を続けます。