花まる78 LIFE LINES PRODUCT(大津市)

2025/6/27 毎日新聞

 琵琶湖からの心地よい風とハワイアンミュージックに包まれ、別世界のくつろぎを与えてくれる空間が、大津市街にほど近い大津湖岸なぎさ公園のサンシャインビーチにあります。LIFE LINES PRODUCTが運営し、誰もが気軽に利用できるフリースペース「Sunshine×BASE」です。官民連携による地域活性化を目指し、公益財団法人大津市公園緑地協会の管理棟を委託された、新進気鋭の企業の魅力を探りました。

 代表の岡崎健一さんが描くビジョンは、琵琶湖にスポーツやエクササイズなどのアクティビティをクロスオーバーさせ、一時的でなく日常的に賑わいが起こり続けるカルチャーを創り、多くの人に幸せを感じてもらう世界。2017年の大津市との共催イベント「BIWAKO×SUP(スタンドアップパドルボード)×YOGA」を皮切りに、「思いと情熱を凝縮」したプロジェクトは広範なコミュニティの共感を呼び、年々拡大しています。今年の公園年間プロジェクト「Sunshine x BASE PROJECT」では、SUPや星空ヨガなど10種の体験に加え、手ぶらバーベキュー、手軽なカーキャンプ、遊べるファーマーズマーケット、廃ガラスを再利用した人工珪砂の「青のすなば」などを複合的にプランニング中です。

 他にも、長浜市でのイベント開催や、守山市で「SUP×DAY×Beach」を横展開。また、船舶を活用した「BIWAKO Hack!湖上MARKET/湖上Cafe」では大津港など3会場でカフェやマルシェ、湖上ライブも楽しめるイベントを開催すると、遊覧船のチケットは完売し、県内外から約4,000人が乗船するほどの大盛況。地域の宝を存分に生かした「見るだけでなく触れる琵琶湖」でにぎわいを生み、あったらいいなをかなえてくれています。

 この「パークライフ事業」と並行し、「ブランディング事業」ではSNS戦略、ウェブサイト制作、イベントプロデュースなどでクライアントの魅力と思いの配信をサポート。行間やストーリー、一貫性が“差別化”を生むと強調します。得意の動画を使った表現は特に好評で、紹介で広がり、実績は50件以上に。現場に介入して、コンセプト作りからウェブサイトやパンフレットの作成、展示会までのトータルプロデュースも多々あります。西国三十三所の寺ではSNSのフォロワー数を6倍以上に伸ばし、多様な業界で岡崎塾の卒業企業が続出です。

 岡崎さんはサラリーマン時代にストアマネジメントやMacのスキルを学び、スポーツメーカーでマーケティング・ウェブディレクターとして築いた成功体験を基に、14年に独立起業。小学生の頃に描いた「社長になりたい」を実現し、「ものの良さをそれ以上に見せる魔法」で事業を拡大、「熱意の伝達とゴールの共有」によるマネジメント力が強みです。

思いに耳を傾けて信頼と使命を与えてくれた自治体や多くの人との出会いに、感謝と幸運を度々口にする姿が印象的です。「ワクワクを作り出す仕事は楽しい」と屈託のない笑顔の後ろにたゆまぬ努力があることを、創業オフィス入居当初から大津市への橋渡しなどの支援を続けてきた当産業支援プラザは知っています。

 「湖北エリアでもこの世界観を実現し、湖上交通で琵琶湖を一つにつなげれば、他県に誇れる観光力も生まれるはず」。アーバンライフとビーチライフを同時に実現できる滋賀は、利便性とアクティビティの融合でさらに持続可能な未来に近づけると言います。ここ数年でSUP人口が増え、サンシャインビーチの来場者数も倍増したとのこと。湖岸を一日中楽しむ3世代の姿に微笑む岡崎さんの瞳には、次なるシナリオが映っていました。

企業概要

LIFE LINES PRODUCT

大津市馬場1-4-30-205

ブランディング事業、パークライフ事業。
電話:070-3352-0267 / 077-527-7577
同社HPはこちら

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(公財)滋賀県産業支援プラザ 
情報企画課

TEL
077-511-1411

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