うちでのこづち67号
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滋賀県立大学 産学連携センター・研究推進室12滋賀県立大学 理事・副学長産学連携センター長      山根 浩二 氏産学連携センター・研究推進室滋賀県立大学産学連携センターは、産業界等との交流により企業の研究開発を支援する産学官連携の拠点施設として平成11年6月に開設され、以来、大学の知的資源(シーズ)と企業ニーズをつなぐコーディネーターとして、受託・共同研究、学術指導、情報提供を中心とした企業支援に取り組んでいます。活動の具体例として、センターの産学官コーディネーターが企業を訪問し、様々なニーズをヒヤリングさせていただきながら学内シーズとのマッチングを図り、コラボレーションを具現化しています。また、学内シーズのリストアップとマッピング、研究戦略の立案などをミッションとするURA(ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレーター)を配置した研究推進室を昨年4月に開設し、産学官コーディネーターと連携して企業支援機能を強化すると共に、研究力のさらなる拡充を図る目的で、国など学外の競争的研究資金の獲得にも取り組んでいます。研究成果の公開も積極的に行っており、シーズ発表会や展示会などの場を通じて、情報発信と地域への還元に取り組んでいます。また、企業との共同研究の場としてレンタルラボ(研究実験室)を提供(有償)しており、各種の計測・分析機器の貸し出しや、企業の人材育成のためのセミナー、講習会なども企画しています。当センターは滋賀県の北部に位置する学術研究、開発拠点という地域特性を踏まえ、材料や機械システム、デザインの分野を中心に滋賀県東北部工業技術センターと連携して企業支援を進めています。また、バルブメーカーが多数、存在するという特徴を活かし、講師をお招きして最前線のものづくりをご紹介いただくなど、企業との交流を通じて実践的な人材育成に努めています。課題として、敷居がやや高いといったご指摘もあり、受託・共同研究の年間契約件数に占める県内企業の比率を50%以上に引き上げることを目標に、URAや産学官コーディネーターを中心に、企業ニーズの吸い上げと学内シーズのマッチングに一層、注力しているところです。研究開発のグローバル競争は、ますます激化しています。日本では異業種間のコラボレーションは盛んですが、同業種の企業は互いに自社の技術を抱え込んで見せたがらない傾向にあります。しかし、これまでのような異業種コラボレーションだけでは限界があります。産学連携を担う大学のこれからのあるべき姿として、同業種間のオープンイノベーションの牽引役としての役割を果たしていくことが重要だと考えています。企業の研究開発を支えるパートナーとして、気軽に声をかけていただけるよう、さらなる取り組みを進めていくと共に、新たな使命を積極的に担っていきたいと思います。滋賀県のさまざまな中小企業支援機関を紹介する「しがのミカタ」。今回は、滋賀県立大学 産学連携センター・研究推進室をご紹介します。

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