湖南市に本店を構える「やまじょう」は1910(明治43)年に糀(こうじ)・味噌(みそ)加工業として創業し、漬物を作り始めて80余年。一貫して「最高の漬物品質を追求する」ことを目指しています。
代表取締役の上西宗市さんは「野菜の持ち味を生かすことはもちろん、しっかり漬けることへのこだわりが味わいにつながっています」と語ります。
野菜の種類ごとに重石の重量と日数を変えてじっくり漬ける。重石を載せすぎないよう最小限の重石で日数をかける。液糖は漬けた後の味付けだけに使う--。こうした手間の積み重ねが、野菜の姿や彩りを損なわず、薄味でありながら上品な味わいや食感を生む源泉になっています。
野菜作りにもこだわり、自社農園で地元名物の下田なすを栽培しています。夏季限定の下田なすは小ぶりでみずみずしく、皮が柔らかいのが特徴です。毎朝収穫し、新鮮なうちに漬物に仕上げます。
さらに近年、復刻プロジェクトにより「朝国しょうが」を商品化しました。小ぶりで可愛らしいしょうがの形と自然な色合い、甘酢の酸味と奥深い甘味にピリッとした辛味が特徴です。同社は「新たな特産品になれば」と意気込んでいます。
TEL:077-511-1411
E-mail:jouhou@shigaplaza.or.jp