開店と同時に連日黒山の人だかり、
安くて新鮮が信条の元気なスーパー。
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| 昨年11万都市となった草津と新店ラッシュで都市開発が進む水口に3店舗を展開する、スーパーハズイ。「どこよりも安くて新鮮」を売り文句に、クチコミだけで広まったハズイの評判は、県内はもとより京都、三重にまで及び、各店は連日大繁盛。「毎日が大安売りだから広告宣伝は一切いたしません」と言い切る福島社長に、安さ実現のための経営手腕とお客さんを惹きつける魅力的な店づくりについてお話を伺った。 |
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| ●草津北中町商店街の一角に、ハズイ食料品店の原点あり。 |
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草津駅東口のほど近く、北中町商店街の一角に看板を掲げるのが、株式会社ハズイ食料品店の本店。今やその安さで生鮮食料品界のバーゲンダー的存在として支持されるスーパーハズイの原点だ。狭い間口からうなぎの寝床のように続く店内には、新鮮野菜や旬の果物、鮮魚、乾物、お総菜などの店舗がズラリ。「いらっしゃい、安いよ」と威勢のいいかけ声が上がり、狭い通りに品定めをするお客さんがごったがえす光景は、まるで港町の朝市のようだ。通称「草津市場」と名付けられたこの1号店を生み出したのは、今年2月享年73歳で惜しまれつつも他界した株式会社ハズイ食料品店の会長、筈井龍雄氏。昭和30年、13年間勤めた大手運送会社を退職した筈井会長は、魚の行商をしていた父の跡を継いで商売の道へ。行商を手伝いながら、やがて小さな仮店舗を借りて魚屋を営み、昭和40年頃現在の草津市大路に食料品を扱う市場を開いた。長年にわたりハズイとともに歩んできた監査役の鈴木さんは当時を振り返ってこう語る。「最初はいくら安くしてもなかなか売れなくてね。それでも会長が貫こうとされたのが、より良いものをより安くという信念だったんです」。創業当初会長が胸に抱いたこの想いは、行商から始まったハズイの歴史に大きな成功をもたらし、今も「良品廉価」の経営理念として受け継がれている。
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| ●新鮮なものをどこよりも安く、そのために繰り返される日々の努力。 |
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こうして創業当初から「良品廉価」の初心貫徹で営業を続けたハズイは、地道な経営努力の結果、消費者に「生鮮食料品なら安くて新鮮なハズイ」のイメージを植え付けて急成長。平成5年には手狭な野村店から、大駐車場を完備しセルフスタイルを取り入れた草津西店をオープン。さらに平成10年10月には、水口に3号店をオープンさせ、両店舗ともに連日駐車場はほぼ満車、店に入れば黒山の人だかりという大繁盛ぶりを続けている。ではいったい「原価を考えないほどの低価格」というハズイの安さの秘密はどこにあるのか、亡き会長の意志を継ぐ福島社長に質問をぶつけてみた。「うちの場合は、各売場の責任者が毎日市場へ出向いて、いいものだけを直接競り落としてきてるんですよ。つまり中間経路を排除しているからこそ安く仕入れられるし、なおかつその日の朝市場で買い付けたものが開店と同時に売場に並びますから、とにかく新鮮。なんと言っても食料品は新鮮さが命ですからね」。さらに新鮮さにこだわるハズイでは対面販売を取り入れ「その日のものはその日のうちに売り尽くす」の原則を徹底、目利きのプロが選んだ鮮度抜群の品を薄利多売で提供しているからこそ、消費者の熱い支持を得ることに成功したのだ。
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| ●亡き会長の信念を受け継ぐ、情熱ある社員たち。 |
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「会長がおられた頃には『なんぼ損しても構わんからいいものをどこよりも安く売れ』というのが口癖で。だからみんな、たとえ原価を割ってもという気持ちで仕事をしてましたよ」と懐かしそうに語る福島社長。今も社員全員の尊敬を得る亡き会長は「お客さまによく、仕入れ先にもよく、そして従業員にもよく」の姿勢に加え、同業者に対しても「互いに切磋琢磨し発展することでお客様に喜んでいただきたい」との考えを持ち、三方よしならぬ四方よしの精神で仕事に相対しておられたと言う。「時流に適応しながらも、良品廉価の精神だけは貫かねばならない」というその商法原則は、スーパー化した新店舗においても実践され、その活気ある運営は、不況を物ともしない元気企業の在り方を浮き彫りにしている。
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| ●専門分野のプロを目指す、ハズイ流の商い哲学。 |
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今や「新鮮・安い」を武器に驚異的な人気を誇るハズイは、何でも揃う便利なお店では決してない。多種多様な商品を取り扱う大型店が乱立するなかで、販売するのは食料品のみ。創業当初からこのスタイルを踏襲してきたのは「専門分野のプロであれ」という経営理念に基づいてのことだった。「うちは食料品に関してはプロでもその他は素人です。だからこそ、手を出さない。その変わり食料品に関しては鮮度も安さもどこにも負けないつもりでやっています」。広告宣伝を一切せず、クチコミだけで広まったハズイの人気の裏側には、生鮮食料品を知り尽くしたプロ集団としての揺るぎない自信と、仕事に対する真摯な情熱があった。(藤田昭子)
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●今回の取材に応じて下さったのは、亡き会長からの指名を受け、現在の株式会社ハズイ食料品店を支える代表取締役社長の福島誠司さんと昭和43年よりハズイに籍を置く、監査役の鈴木啓右さん。お二方とも筈井会長を心から尊敬し、その意志を未来に受け継ぐべく手腕を発揮されている。
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●父の跡を継ぎ、行商から始まったハズイ商店を現在の株式会社ハズイ食料品店へと築き上げた、故筈井龍雄会長。会長が初心に掲げた「良品廉価」の精神は、今も社員全員の心に生きている。
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●草津市民の台所として活躍してきたハズイ本店の草津市場。
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| ■工夫その1 活気溢れる対面販売 |
■工夫その2 マイバッグ推進キャンペーン |
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ハズイでは、本店の全館をはじめ西店および水口店の生鮮三品を主体に対面販売を導入。目利きの職人さんが威勢のよいかけ声をかけながらその日の目玉商品を説明する光景にお目にかかれる。これもお客さんとのコミュニケーションを大切にしてきたハズイならではのスタイル。
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環境問題を考えるハズイでは、県のエコライフ推進室の主催で毎年10月にマイバッグの推進キャンペーンを実施。今年も10月4日に水口店で実施された同キャンペーンには、多くのお客様が関心を示し、県支給のエコバッグが100名に手渡された。
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| ■鮮魚・野菜・果物の生鮮三品 |
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「お客様あってのハズイ」という感謝の気持ちを全商品の価格に反映しているハズイ。中でも毎朝市場から直接買い付けられる鮮魚・野菜・果物の生鮮三品は、ハズイが自信を持っておすすめする旬ものばかり。例えば野菜を例にとれば、多少いびつでも鮮度と味が保証されている品であれば、大量に仕入れて安く売るといった具合に、秀品格のものからお徳用までお客様のニーズに合わせた幅広いラインナップを実現。夕刻近くには、売り切りのためのセールが行われるので、さらにお得度アップ。
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(本店〉
●滋賀県草津市大路1-9-21
●TEL 077-562-3433
●AM9:00〜PM6:00
●日曜休
草津北中町商店街に歴史を感じる看板を掲げるハズイ本店。
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〈草津西店〉
●滋賀県草津市野村4-1-18
●TEL 077-562-2760
●AM10:00〜PM7:00
●日曜休
平日のお昼間というのに、自転車で車で買い物に訪れる人でいっぱいだった草津西店。
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〈水口店〉
●滋賀県甲賀郡水口町暁4800-1
●TEL 0748-63-7601
●AM10:00〜PM7:00
●水曜休
3店舗中唯一の日曜営業である水口店には、安さの評判を聞きつけて他府県からもお客さんが訪れる。
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