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<AKINDOミニ語録 >
このミニ語録は滋賀県とAKINDO委員会が過去に開催しました国際AKINDO会議・AKINDO講演会等で経済人および有識者の方々による近江商人の「三方よし」の理念に関するご発言を一部抜粋したものです。
●津田 和明氏(サントリー株式会社 相談役)
「世間よし」は今で言う地域貢献で、土地の振興のために寄付をしたり、人を育てたり、文化振興に非常に貢献しています。藩境を越えてゆく手段として、近江商人が来れば地域が栄える。といった信用、伝説を築きあげてきたのでしょう。
近江商人には、不易、永遠に通ずる商売の根本・理念といったものと同時に、時代時代に合わせて変化していった姿が浮彫りになり、八方ふさがりの日本経済に、何か殻がやぶれるようなヒントがあるのではないのでしょうか。
企業競争が激しくなると、社会貢献は企業にとって大きな課題になるでしょうが、社会貢献というのは近江商人が言うところの陰徳であるべき部分があると思います。
(平成14年情報誌「三方よし」第20号 特集『国際AKINDO会議2001』より)
●中村 邦夫氏(松下電器産業株式会社 代表取締役社長)
松下には近江商人の商いの理念に共通した視点がいくつかあります。「企業は社会の公器」という考え方は、近江商人の「正当な利益を」と同様に、お金や経営資源は世間からの預かりものであり、公の心で、事業を通じて社会に貢献すると同時に、利益は目的でなく、社会にお役立ちした結果としての報酬であると考えています。また、「社員稼業」は「始末してきばる」と似た考え方であり、近江で重んじられている「才覚と工夫」は、松下でも「衆知を集める」ということで様々な知恵を集めて創造を行なおうとしてきました。
(平成14年情報紙「三方よし」第20号 特集『国際AKINDO会議2001』より)
●リチャード・エバンス氏(英国・社会倫理説明責任研究所長)
「三方よし」を知った時、心のふるさとに帰ったような気がしました。それは欧米でもビジネス活動は利益を追求することが支配的だからです。今回の会議では、ビジネスと経済に対してまったく新しく大胆な、利益の前に義を重んじる新しい「三方よし」ビジョンが提示されました。近江にきて特に印象深かったのは、ビジネスを社会や文化の脈絡の中で語るということでした。この素晴らしい「三方よし」の考えを世界にむけて発信してください。
(平成14年情報紙「三方よし」第20号 特集『国際AKINDO会議2001』より)
●石田 驤齊(株式会社イシダ 代表取締役社長)
社長になって十年目、創業八十周年の頃から、日経ビジネスが所得ランキングを発表し始めたのですが、イシダは秤業界ではダントツの位置にランキングされ、これが寝ている子を起こすことになりました。一部の大手弱電メーカーが再参入しだし、その後何が起きたかと言えば、値引き競争です。見ている間にガタガタと売上が落ち、利益も四分の一程度にまで落ち込みました。どうしたらいいかということで、従業員を減らしてはどうかという話もあったのですが、やはりその時の支えとなったのは、「三方よし」の理念でした。
(平成14年情報紙「三方よし」第22号特集「AKINDOセミナー講演会2002」より)
●丹羽 宇一郎氏(伊藤忠商事株式会社 代表取締役社長)
私どもの会社の目的は社会貢献、永続性、利益の3つです。その社会貢献は近江商人の原点と非常に合致していると思っています。私の企業倫理観、会社の目的を重ね合せると知らず知らずのうちに、近江商人の原点に近いところに位置していました。近江商人の精神が私の中にもあったのではないかと思います。
(平成14年7月 『AKINDO講演会2002』報告書より)
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