売り手よし ・ 買い手よし ・ 世間よし - 近江商人から現代にまで受け継がれる三方よしの理念
  ホーム 三方よし理念実践企業紹介 カシロ産業株式会社
  MENU
●三方よしの理念| 三方よしの理念 - 三方よしと現代企業 - 三方よしの原典 
●三方よしを語る|
企業の社会的責任 ●ミニ情報| 用語解説近江商人関係社会的責任関係 -
●近江商人に学ぶ|
商法と理念 - 近江商人企業塚喜商事株式会社西川産業株式会社   
●リンク集| リンク集
 

1954年(昭和29年)の創業以来、失敗をおそれずチャレンジしていく「カシロイズム」をモットーに、幅広い業種で事業を展開。「自立型企業人の育成」を土台に、常に新しい何かを追い続けている。
カシロ産業株式会社 
代表取締役社長 鹿城律人さん

 創業は1954年(昭和29年)、先代社長で現会長である父が、家業を継いで「鹿城商店」と命名したのがスタートです。高校生の頃から起業家精神旺盛だったことで有名だったらしく、家業の経営に力を注ぐ一方で、オート三輪を購入してシジミの販売、牛乳販売、縫製や壁紙加工業など、さまざまな業種に手を広げていきます。そんな中でコンデンサの組立や製品加工業で高度成長の波に乗り、商号を「鹿城産業」に改めて事業を軌道に乗せていきました。そして1964年、株式会社に改組し「鹿城産業株式会社」として船出しました。
 1965年には大手プラスチックメーカーと直接取引ができるようになり、塩化ビニール樹脂製品の二次加工とレジノイド砥石用安全基材の加工販売を開始し、ちょうどそのころの「いざなぎ景気」にも支えられて、業績は順調に推移。1968年(昭和43年)に現社名である「カシロ産業株式会社」に社名変更し、特にガラス繊維を使った砥石用安全基材の加工販売で、大きく成長していきました。

 レジノイド砥石は造船業や鉄鋼業の現場で大量に使われるものです。これらの業種が好調な時期は非常に良かったのですが、国内においてそれらの業界が厳しい状況となり、更には砥石メーカーの海外移転や安価な海外製品の流入など時代の変化を受けて、一つの社会的責任を果たしたということでこの分野から撤退しました。しかし、それに先立ってプラスチック加工部門や卸販売部門の事業拡大を計り、また、インターネット電話の基地拠点経営や、いち早く携帯電話のショップ経営に携わるなど、時代の流れに沿った事業を模索していきました。当社は会長がもともと新しいことにどんどん取り組んでいく起業家タイプということもあり、今でいう社内ベンチャーのような雰囲気がありました。これを私たちは「カシロイズム」と呼んでいます。何をやってもいい、一つのことに執着するより時代に応じてどんどん切り替えていくのが社風になっているのです。「セリシン」を使った商品開発も、そんな社風から生まれたものと言えるでしょう。

 もともと、当社が拠点としている滋賀県の湖北地方一帯は、桑畑が広がり、養蚕が盛んに行われていました。長浜市は絹織物の地場産業「浜縮緬」で知られているところでもあり、蚕や絹は身近な存在でした。そんな中、滋賀県東北部工業技術センター発行の「テクノニュース」で“セリシンを利用した生分解性材料の開発”という記事を見つけ、即座に「聞いてみよう」と行動を起こしました。セリシンというのは蚕が創り出す天然シルクタンパク質の一種ですが、これまで、絹糸や絹織物の製造過程で取り除かれ廃棄されていました。しかし、昔からそれらの仕事に従事している人は「冬でも手が荒れない、きれいな白い手をしている」と言われており、近年ではヒトに対して有用なタンパク質であることが明らかになってきました。そこで私たちは、優れた特性を持つセリシンを有効活用し循環のサイクルができれば社会貢献にもなると考え、2000年(平成12年)に開発研究室を開設し滋賀県と共同で研究をスタートしました。そして、約3年の研究により、高純度・高分子量のセリシンの回収に成功。2002年(平成14年)から「Hiセリシン」の商品名で製造販売をしています。

 当社は経営方針の中で「自立型企業人の育成」を目標として掲げています。トップダウンで意志決定するのではなく、社員の側から上がってくる提案を大切にしているのです。セリシンは、3万分子量、8万分子量、40万分子量の3つのレベルのものを販売していますが、セリシンだけの販売だけではなく「何かやろう」という話になりました。そこで社員から出てきたのが、化粧品というアイデアです。これまでとはまったく違う分野への参入ということになりますが、私はこんなふうに、新しいことにチャレンジするのが大好きです。もちろん社会情勢や景気の波などいろいろな影響はありますが、どんなときでも常に顔を上げて、一歩ずつでもいいから前に進んでいきたいと思っています。
  化粧品の製造については、薬事法における許認可の関係で、今は化粧品メーカーに委託しています。経験のない業界ということで試行錯誤もありますが、売り上げは少しずつ伸びてきています。少しでも売り上げが伸びている状況なら、いつか、どこかで爆発的にのびていく可能性があるわけです。その可能性が感じられる間は、ずっと続けていくつもりです。
 新分野に参入する、新規営業を開拓するというのは、それはそれで大変なことです。特に営業マンは、すぐに成績が数字に表れますからプレッシャーはものすごいと思います。それでも、販売エリアの拡大というと、まず売り上げ目標を考える。そこで私は言うんです。「心配するな。最初はゼロに決まっているだろう」と。種をまいて、いきなり実がなるわけがありません。みんなが水をやって、芽が出て、成長して、ようやく実がなります。それまで営業に通い続けられるかどうかが勝負の分かれ目だと思いますし、社員にはいつも「焦るな」と言い聞かせています。
  売り手よし、買い手よし、世間よしの「三方よし」と言いますが、その原点は“笑顔”じゃないかと私は思っています。商売の基本はやはり、利益を上げることです。「世間よし」だけなら、慈善事業をすればいいんですよ。しかし商売人というのは常に、利益のことを考えなければいけません。そんな中で、笑顔とか幸せといった単純な言葉で表現できることを真剣に考えて、追い求めていく。その姿勢が「三方よし」につながっていくのではないでしょうか。
会社データ

カシロ産業株式会社

代表者/代表取締役社長 鹿城律人

本社/滋賀県伊香郡高月町落川194-1

   TEL.0749-85-3085 FAX.0749-85-2431
   

設立/昭和39年(1964年)

事業内容/上下水道・農水・ガス等の配管資材、土木・景観資材、住宅設備機器・空調機器・電動工具等の卸販売電力・通信・下水・農水・情報BOX等の管継手、雨樋部品、プール水深調整床、ポリカーボネート板の特殊加工等プラスチック二次加工の受託
天然シルクタンパク質セリシンの製造及び販売、セリシン配合基礎化粧品の企画及び販売

http://www.kashiro.co.jp


三方よし理念実践企業紹介
株式会社アオヤマエコシステム
大洋厨房株式会社
有限会社白浜荘
有限会社つるや
株式会社山久
株式会社住文
株式会社スポーツショップキムラ
廣瀬バルブ工業株式会社
カシロ産業株式会社
近畿精工株式会社
有限会社とも栄菓舗
喜楽鉱業株式会社
ティーアールエージャパン株式会社
株式会社水口テクノス
小林事務機株式会社
株式会社ミヤジマ
協和工業株式会社
藤野商事株式会社
株式会社葭本ダンボール
株式会社近江兄弟社
滋賀リコー株式会社
滋賀ダイハツ販売株式会社
ツジコー株式会社
有限会社豆藤
株式会社タオ
本間工業株式会社
滋賀特機株式会社
有限会社ブルーベリーフィールズ紀伊國屋
大津板紙株式会社
丸中醤油株式会社
株式会社鮎家
株式会社近江物産
甲西高周波工業株式会社
滋賀建機株式会社
株式会社湯元館
サンライズ出版株式会社
株式会社尾賀亀
有限会社池田牧場
株式会社井之商
株式会社岡村本家
株式会社平和堂
株式会社マルト
油藤商事株式会社
国友工業株式会社
株式会社黒壁
株式会社千成亭
田中建材株式会社
オーシャン貿易株式会社
新江州株式会社
株式会社たねや
株式会社比叡ゆば本舗ゆば八
株式会社日吉
近江商人企業
塚喜商事株式会社
西川産業株式会社
| 財団法人滋賀県産業支援プラザホームページ | お問い合わせ
ホーム