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設計、ソフト、板金、塗装まで。一貫して請け負えることでよりスピーディに、より完成度の高い仕事で応えられる実力と自信を持つ。現場も設計も営業も皆同じ気持ちで動き、「全員営業」をめざす経営。
本間工業株式会社 
専務取締役 増田静夫さん 

   先代社長は三菱重工関係の塗装を請け負う「本間デザイン」を立ち上げました。素晴らしい方で、ヒューマニストでした。自分も苦しいにもかかわらず人助けを進んでされた方でした。戦後苦しい日本、誰もが誰かに世話になってなんとか切り抜けてきました。だから、「何か恩返しを」というのが会社の根本にあったんですね。当社の創業は昭和35年(1960年)、「お互い様」が当たり前で、それを今でも受け継いでいます。
  例えばオイルショックの時、油が一斉になくなりました。大会社でも油が無い、シンナーが無い、という状態です。シンナーが無ければ、塗装会社は仕事になりません。ところが、そんな時ですら本間にはシンナーを廻してもらえたのです。これは常日ごろのつきあいで、お客様と同様に、浮気をせず外注業者を大切にしていたからだったんです。前の社是には「お客様も取引先様も皆第一」とありました。どちらも神様で、優劣つけられません。

 塗装から始まった会社ですが、現在は板金、設計、ソフト、制御、環境関連まで6種類の部門を持っています。お客様の要望に応えるうちに次第にこのように発展していきました。最初、塗装だけをしていたのに本当に美しい仕上げをするためには、板金からすればよいことに気づき、実際にやってみるとコストも下がったのです。これはお客様に喜ばれました。また、製造機械を設計するようになっても、できあがった機械の動作に問題がある場合ソフトを担当した当社の責任か、制御を担当した相手の会社とどちらが悪いかという話になってしまいました。そこでソフト開発から制御までを自社で手掛けるようになりました。従ってより良いものが出来る会社に育ちました、これらは力を持った人間が次第に集まってきてやっとできるようになったのです。その影には現在の社長が常に社員に説かれている、良い『心』を持って正しい人間性であたれば良い人が集まってくれます、その人達が今の本間工業株式会社を支えてくれているのです。

   ここまでいろんな部門ができてくると、お客様からの大掛かりな要望にもお応えできるようになってきました。その最初がバイクレース用リム作りの機械です。手仕事ではかなり効率が悪かったので、もっと精度を上げられないか、と相談を受けたのです。設計、板金、塗装、そして操作ソフト。全てを自社で仕上げることができました。そして現在、マイクロチップを製造するMCS-8000という自社製品を開発しました。また、古い機械をリニューアルさせるレトロフィットも当社ならではの仕事です。値打ちのある機械ほど、生まれ変わる価値があるのです。もう一度生かすために全部ばらして磨きあげ新しい機械に組み直します。現在はその技術を自社製品に注いでいる為に、リニューアルの仕事は縮小して受けることは出来ませんが、技術は継承されております。
 製造業者の基本は「お客様が全ての情報を持っている」と認識しなければなりません。「こんなんがあったらなあ」「こんなことができたらなあ」「こんなん欲しいんやけどなあ」という意見をいち早く知り、それに対応する。御用聞きみたいな仕事ができると、お客様から重宝されるんです。それには、普段から商談だけでなく雑談もしなければなりません。この会社はこういうことを考えてるんや、という安心感を持っていただき、お互い理解しあうためにそういう時間も必要だと思います。

  環境部門では屋上緑化に取り組んでいます。軽くて屋根の上に敷いても建物強度を高めなくてもよい土を利用します。屋上の緑化を進めることで地球温暖化対策に有効で、好評です。
  社員の意識向上も大切にしています。本田宗一郎氏の『やりたいことをやれ』を全員1冊持っていて、朝礼や昼礼では社員が交代で1項ずつ声に出して読み上げます。これはおもしろいです。若い社員にもよい刺激になっていると思います。また、勉強・学習も大切にしています。
  社長は滋賀県中小企業家同友会の会長を少し前まで務めていました。日本を支えてきた中小企業には一生懸命やっている経営者がいっぱいいます。どういう理念で動かなければならないか、こうあるべきではないかと考えてきました。そして異業種交流会連合会などでの滋賀県内のヨコのつながりから、国際交流まで幅広い活動をしてきました。琵琶湖で開催されたリビングレイクス会議・世界湖沼会議のおりにドイツからのお客様を県との協賛でエコツアーを企画し地元企業を案内して喜ばれたり、逆にドイツを訪問した時に現地でエコツアーを案内してもらって感激したり。視点が変わりましたね。
  ほかにも龍谷大学などからのインターンシップ受け入れもしています。わが社は社員が全員交代でトイレ当番をしていますから、学生にもトイレ掃除からやってもらいますよ。オシッコも人間から出たもので、体の中にあるときは不潔ではない。外に出てから空気に触れたりしてほって置くから汚くなり匂いも出てくる。同じように悪いものは世の中にはない。働かなければ形になって出てこない。トイレも掃除すれば人に喜ばれる。すると自分も気持ちがよい。このようにいいことを積んでゆこう。そう話をしています。
会社データ

本間工業株式会社

代表者/代表取締役社長 本間 義典

本社/滋賀県栗東市東坂53番地15

   TEL. 077-558-3330(代)FAX. 077-558-3329
   

設立/昭和35年(1960年)

事業内容/精密板金加工から製缶板金・機械装置類の塗装全般、
システム開発関連、各種工作機械・省力機器・設計製作、工作機械のレトロフィット、
FA・OA関連ソフトウエア開発、NC・シーケンサ等各種制御装置設計製作、環境エネルギー関連装置開発

http://www.honma-ind.co.jp/


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